‐過去から‐

2/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
私は昔、無邪気で 我儘だけど愛らしかったらしい だけど小学生の時 中学でいじめられていた姉の思いの捌け口になった ―その時言われた 「大嫌いっ!!おまえなんか消えてしまえ!!!」 ―え? お姉ちゃん… 私、いらないの…? 疑問に思ってお母さんに聞こうと試みる ―が、お母さんは泣いて暴れだすお姉ちゃんを必死に止めていた。 結局言えなかった その後から姉は中学三年間ずっとその状態だった ―泣いて喚いて罵って 壊して―そしてまた… こんな状態だった みんな疲れていた その時のお姉ちゃんは ―殿様だった。 自分の命令を聞かないなら暴力をふるった 私だけに 「ちょお、水斗、おまえコップ持ってきて」 私はそれぐらい自分で出来るだろうと思い 「イヤ、自分で行ってよ」と言った瞬間 私の長かった髪の毛を思い切り引っ張られた 痛くて怖くて 泣きながら助けを求めた 「っひく、おかぁさぁあん!!」 そう叫んだら殴られてお姉ちゃんは自分の部屋に逃げた、 お母さんは私の所じゃなくまた、喚いて暴れだす姉を止めに行ってた …助けを求めたって 意味…ないね… なんとなくだけど私はココから歪んだ気がする だって… だんだんお姉ちゃんの 泣き叫ぶ声が 暴れながら罵る声が だんだんと 冷静になっていった 初めは 「お姉ちゃんとお母さん大丈夫かな…?」 と言っていたのが 「またやってるよ、暴れるのやめてほしいなぁ」 になっていた 存在を否定され そうなのかと聞ける 相手もいない そしたらだんだんと 心にじわじわと 『いらないよ』 と自分で自分を殺してしまっていた そこから今も 聞いている 私は生きてていいの? 帰ってくる答えなんて なにもないのにね…。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!