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打ち捨てられてから何百年も経過している内部は荒れ果て、機材などが散乱し、暗鬱とした闇が広がっていた。
男は動力盤を探し、指先から伸びる電線を受け口に差し込む。
機械は生きている、それを確認するとさらに電脳部へ侵入、暴走と混沌を止める手掛かりを探り始める。
人工知能は静かに眠ったまま目覚めの時を待っていた。
起こさぬよう慎重に探りを入れる。
走査を始めて数十分、どうしても破れない壁に当たった。
そこからは別な、そして特別な回線が繋がってあり、末端からでは接続自体を拒否されてしまう。
男はそこに全てがあると推断、遮断された場所を設計地図と照らし合わせる、すると、そこは最上階を囲む壁と判明。
彼は一路頂上を目指し、終極へ向かい歩み出した。
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