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俺達4人は素早く屋内に入り奥へ進んでいく。近代的なデザインの豪邸は静寂が支配し、自分達の呼吸がやけに五月蝿く感じた。
ルーク以外の3人は皆、映画に出てくる警察の特殊部隊のような服にヘルメットを着用。S-1はサイレンサー付きのデザートイーグルを常に前に向けながら先頭を進んでいる。俺とE-1は様々な道具の入ったリュックサックを背負い一番後方を走っていた。
で、その3人に囲まれる形で走行するルークなのだが……うん、カジュアルな感じだ。某有名ブランドのジャケットとパンツ、シャツやネクタイに至るまでどれも高価な物である。コーディネートも俺から見たら完璧だが少なくとも盗みをする格好ではない。片耳に付けているヘッドホン型の無線機を除けばファッションショーに出てきそうだ。ルークいわくブランド物以外は着たくないらしくヘルメットなどもっての他だとか……。今更だが随分と変わった人に付いてきてしまったな。
さて、暫く進むと廊下の片隅に電話機が見えてきた。よし、俺の出番だな。俺は電話機の近くに座り込み、配線を壁のプラグから引き抜く。他の3人に囲まれる中、俺はリュックからパソコンを取り出してコードをプラグに差し込んだ。
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