プロローグ

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2009年大晦日。 毎年毎年飽きもしないお祭り騒ぎが行われるのが私、桐原 慾織の誕生日だ。親は何故こんな女の子みたいな名前を付けたんだろうか。まぁ、こんな日は普通に家で料理をして一人寂しく新しい年が始まるのを待つだけだ。 そうしたいだけなのに…… 《ピンポーン》 誰かがきt《ピンポンピンポンピンp》 あまりのしつこさに思わず 「しつけえぇぇぇぇぇ!!」 と言いながらドアを思い切り開けてしまった。 『誕生日おめでとー!!』 「誕生日おmぐはっ」 ………え? 其処にいたのは数少ない友人4人と馬鹿一命。あ、間違えた。馬鹿一名。 「……何しに来たのさ?」 「何って慾っちの誕生日じゃん?」 「みんなで祝おうと思ってさっ」 口々に今回のことに答える皆。 まぁ、誰が計画したか、だなんてわかってるんだけどさ… 「いつまでそこでしゃがみこんでんだよ、友紀。」 「いや、ドア直撃はきついって…いやホントに冗談抜きd「いいからさっさと立てよ。そこ邪魔だから」 そういって私はいつもどおりに親友……柏原 友紀(カシハラ ユキ)を蹴るのだった。 ちなみに友紀は身長176cmで普通に立つと私は見上げないといけないはずなのだが、なぜか私の近くにいるときはしゃがんでるか倒れてるかのどちらかが多い。不思議だ
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