窓辺の姫君~雪の降る日~

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(ドアの前で 2人の様子を見ていた朱有と香師) 香師 「言わなくてよろしかったのですか? あなたの体もそう、長くないこと」 朱有 「今のあの2人に これ以上の打撃はよくないよ」 香師 「悲しく…ないんですか? あんなに泣き虫だった朱有様なのに、 泣かれないなんて」 朱有 「あはは!それは小さい頃でしょ? 今はもう泣き虫じゃないよ。 今は…れっきとした、万郁里の父親だ」 (万郁里の側へいく朱有) 万郁里 「お父さんっ… お母さんがっお母さんがぁ!!」 朱有 「うんっ…そうだねっ… 悲しいね、万郁里ちゃん」 万郁里 「ふぇっ…ふぇえええ!!」 朱有 「その悲しみを忘れないで。 ずっとずっと…忘れないで…」
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