序章。

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「ヒカリ、起きなさい。 学校に遅刻するわよ。」 7時5分に設定しためざましが鳴る、きっかり5分前にお母さんが起こしてくれる。 「んー…」 ベットの中で伸びをし、目が覚めるのを待つ。 かくせいした脳みそで「ああ、今日も学校かあ」と考えて少しゆううつになる。 義務教育って、子どもじゃなくて親の義務なんだって社会の授業で習った。 だったら、別に学校に行かなくたっていいじゃないか。 「ヒカリ」 ユサユサとお母さんにゆすられる。 「…起きてるよ。」 いらいらしながら、答える。 ぼくはテイケツアツだから朝が苦手なんだ。
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