序章。

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「学校に遅れないようにはやく食べなさいよ。」 お母さんは、口癖のように「早く」と言う。 ぼくにはぼくのペースがあるのに、それを分かってくれない。 ごはんを食べ終わると、部屋に行き、連絡帳を見ながら教科書を揃えてランドセルに入れる。 今日はぼくの嫌いな体育がある。 男子も女子もほとんどは好きな教科を聞くと体育って言う。 勉強しなくてすむからって。 ぼくは体育なんかより、国語だとか算数だとかいう勉強をする方が簡単だし好き。 体を動かす方がめんどくさい。
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