序章。

5/27
前へ
/52ページ
次へ
「いってきます。」 ぼくはランドセルをしょって、登校班の集合場所に行く。 ぼくが行くと、まだ来ていないのは班長だけだった。 班長ならもっと早く来ればいいのに。 そんなことを考えているうちに班長も来て、ぼくたちは2列で学校に向かう。 出発したときは2列でも学校に着く頃にはみんなバラバラになっている。 まあ、集団登校ってだいたいそんなもんだよね。 小学生って落ち着きがないから。 …ぼくも小学生なんだけど。 きっとこんなことを考えているから「大人っぽい」なんて言われるんだろうな。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加