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【不登校】
・児童・生徒が心理的な理由などから登校しないこと(明鏡国語辞典抜粋)
・学校に登校していない状態のこと(例解小学国語辞典抜粋)
まず皆さんに理解していただきたいのは、(決まった基準はありませんが)上記の辞書でひいた文に書いてあるように、不登校とは心理的な理由などから起こります。例外もありますが、心理的であって理屈で起こっているのではないのです。
"本人の気持ち次第だ"
これをよく耳にする方、口にする方は多いのではないでしょうか?そして「その通り!」と思ってらっしゃる方も少なくないと思います。ですが、こう考えてみてください。
幽霊の存在の有無は長年議論を繰り返されていることです。最近では"怖いと思うから幻覚を見たり怖くなる"と言われています。これは"本人の気持ち次第だ"というのと同じですよね。しかし、"怖くない"と思っていても夜道は怖いと思ってしまうし、ホラー映画を見た後なんて更に怖いと思ってしまうのではないのでしょうか?
その疑心と恐怖と不安が医学で証明されていても拭えないのは、例え頭で、理屈で考えても、心が怖いと思ってしまっているからです。
物事をどちらか決めるときも、いくら理由を並べても、結局気分や心が乗る方を選んでしまう事って結構あると思うんです。
言うなれば生理的なことと少し似ています。
生理的な事って理屈もなにもありませんよね。"危ない事を知っているから嫌だ"というふうに思うのとはあきらかに違います。詳しく捜せば理由もあるのかもしれません、ですが理由がどんなものであれ、受け付けないものは受け付けません。それもそのはず感覚が本能が嫌だと告げているからです。それは思っていてもできないのと同じです。
傷は、いくらないと信じ込んでいても、そこにしっかりと存在しているのです。心の傷もまた、同じです。
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