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ノートには、
○尾崎×桐谷
付き合って3年の熟年カップル。
倦怠期や何やらを乗り越えて今は安定期。だが、情熱的な恋愛も同時に落ち着いているのでマンネリ化しつつある。
備考:そろそろ新しい風が吹く頃かと思われる。
あとは、二人の身長体重または馴れ初めなどがノートにびっしりと書かれている。
これは新しい風の予感。
今日は徹底的に観察しなければ。
昼休みになって、
尾崎のところに篠原先生がやって来た。
桐谷と昼飯をとってこれからサッカーをしようと言うときだった。
連れて行かれたのは、あの数学教官室。
「「あ、」」
そこには笠間駿がいた。
「さあ、そこに座って」
ソファに座らされ、テーブルを挟んで笠間駿と篠原先生が座る
のだが、
笠間駿が座っているのは篠原先生の膝の上。
篠原先生が無理矢理笠間駿に座らせたのだ。
あっけにとられる尾崎に篠原先生が
「こういう関係なんだ」
と言った。
そして
絶対誰にも言わないでね、と笑顔で言われた。
いや、あれは笑顔ではなく口角を上げただけの表情だった。目は真剣そのものだった。
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