語る

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どこにでも変わり者はいるもの。 それは学校内であればクラスに一人単位で、ほぼ確実にいる。 三人寄れば何とやらというが、正直な話し、そんな奴らが集まってもろくなことを考えない。 少なくとも俺はそう思う。 具体例が俺の側にはいるからだ。 まずは、校内では知らぬ者はいない有名人の魔王こと、蓮乃 珱。 成績優秀、容姿端麗な完璧超人。 運動神経はもはや人間離れしていて、魔王という呼び名が実によく似合っている。 次に電波少年である村雲 宙。 常にローテンションで、ポーカーフェイス。 間延び口調がイライラするのは俺だけだろうか? 最後、女装趣味な桔梗。 本名不明の男。 なぜ女装しているのかと聞くと、「性別にこだわる時代は終わったのですよ」とのこと。 意味分からん。 ちなみに俺、水無月 那牙。 ごく普通の一般人だ。 少し不良なくらいの一般人。 だが、奴らに言わせれば俺も十分変わってるらしい。 やめろよ。 お前達と一緒にするな。 俺は脳も能力も並だ。
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