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ある人々は、穂乃香のことを神の子供とよんだ。
そしてある人々は、穂乃香のことを悪魔の子供とよんだ。
前者は穂乃香の病気を称え
彼女こそがこの世界を救う
救世主だと考えた。
後者は穂乃香こそが
この世界を壊す
悪魔だと恐れた。
そして、今。
オレ達が十五歳のこの現在。
世界のほぼ全てが後者の考えに染まっていた。
それは当然なのかもしれない。
彼女と星が同じ命を持つなら
穂乃香が死ねば、世界も死ぬのではないのか?
だから穂乃香は疎まれ続けた。
クラスメイトに
担任に
見知らぬ奴らに
自分の親にさえ
疎まれ続けた。
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