青山櫻子

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      「橘くーん。ちょっといいかなー?」 「はい? いいですけど」 ある日。廊下を歩いていると青山先生に声をかけられました。 青山 櫻子先生。 (あおやま さくらこ) 去年先生になったばかりの先生で、いっつもジャージを着ています。 耳が隠れるくらいの黒い短めの髪、顔はキレイで、性格は陽気で面白いと生徒達から親われる先生です。 「プリント半分持ってくれないかなー? 職員室のコピー機壊れててねー。コピー室でコピーしたのはいいけど運ばないといけないのよー」 青山先生は片目をつぶって両手を「お願い」のポーズにして僕に荷物係を頼んできました。 「別にいいですよ」 特に断る理由も無かったので荷物係を頼まれることにしました。      
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