青山櫻子

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      コピー室に着きました。 部屋の中はしばらく使われた様子がなくて、少しカビ臭いです。 「……青山先生。プリントって、もしかするとあれだったりします?」 僕はうっすらとほこりの溜まったテーブルの上に山のように積まれた紙を指しながら聞いてみました。 「うん☆」 てへっ、と照れ笑いを浮かべながら答えてくれる青山先生。 「生徒会があるのでこれで失礼しますね」 「待ってー! 手伝ってくれるって言ったじゃなーい! 男なら二言は無いはずよ!!」 紙の山から逃げ出そうとしたら涙目の青山先生にがっちり捕まえられました。      
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