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チビーズ。
僕、タナボー、カズキ。
平均身長、132cmぐらい。
チビーズと呼び出したのは、オッチーだった。
とはいえ、小さくても利点はあった。
チビーズデビュー戦は、
ディフェンスから。
相手３人は、ナイススマイルことナカイ先輩と、ヨコ先輩、シノ先輩。２年生からなるものだった。
相手平均身長は165近く。
ディフェンス。
ヨコ先輩がボールを持ち、攻めあがる。
ヨコ先輩にタナボー、
シノ先輩にカズキ、
ナカイ先輩には僕がディフェンス。
小さいチームだから簡単にディフェンスの頭の上をパスが通る。
ナカイ先輩は急に速さをかえ、ゴール下に走るクイックが得意だから…
と、色々考えてると、イメージどおりの所にヨコ先輩からナカイ先輩へのパスが、
あらかた予想を立てていたための偶然だったが、僕はパスカットに成功した。
向こう半年、一番輝いた一瞬だったかもしれない。
カットには成功したが、ボールを弾いただけ、
ボールはカズキ、シノ先輩の方へ転がる。
小ささゆえの瞬発力により、カズキがボールをとった―
―の瞬間、タナボーが速攻でゴール下へ走る―
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