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6時半の起床、40分の朝点検、45分の朝食配膳。そして朝食後の7時、すぐに出房の号令がかかった。
”日本刑務所 モルジブベース”の地上部分に、彼らはいる。
移送されてきた9人は、独居房から出てきて通路に整列。通し番号で点呼。
「9名異常なし!」
監房担当と連行する刑務官が敬礼を交わした。そして、9人の移送者たちは、建物の中央部分へ向かって連行されていく。
そこは天井が30メートルくらいはありそうな巨大な部屋だった。広さも100メートル四方は大きく上回っている。
その部屋のかなりの部分を、巨大なエレベーターが占めている。
「これから君たちは、このスカイフックで宇宙へ向かうわけだが、まず、4人と5人の組に分ける」
連行してきた刑務官の一人が説明した。
「…とその前に、宇宙へ着くまでは、かなり時間がかかる。用便を済ませたい者は、今のうちに行って来い」
移送者の数人が挙手し、刑務官付きでトイレへと向かう。
用便を済ませ戻って来ると、刑務官の説明は続いた。
「そして…万が一ということもあるから、一旦、手錠と腰縄を付ける。」
9人は無表情で聞いている。もっとも、発言が許されている状況でもない。
ほどなくして、9人は適当に組み分けされ、手錠腰縄で、いくつもあるエレベーターの入り口まで数珠つなぎで歩いて行く。
大きな部屋の向かって左側に、大きな入り口が2つある。それが、荷物用のリフトだった。
そして、右側にビルのエレベーター扉をやや大きくした感じの入り口が4つある。それが、人用のリフトだった。
これから、このリフトに乗って、宇宙へ向かうのだ。
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