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目標の駅に着き、私は電車から降りた。
周りを見るとあの高倉君も居た。
するとこっちを向き、いかにも嬉しいような顔をした。
タッタッタッ
「えーっと西宮さんも、同じ駅だったんだ。じゃ一緒に行きましょうか」
「やだよ」
即答した
「何かと嫌なんだね。そんなに俺が嫌いなの?」
「嫌いってか、うるさい」
「ひでぇ。」
ちょっと傷付いたみたいだが、気にせずにエスカレーターに乗る。
「ちょっと西宮さーん!」
「ってか何で私の名前知ってるんだし!」
「電話帳登録するときに、西宮紗耶香ってプロフィールにかいてあったから」
「……ふんっ」
私は足早に、改札を出てスクールバスを待つ。
トントンと肩を叩かれて私は振り向いた。
「ほら一緒じゃん!」
「もうっ!何なの?」
「友達になろうよ?」
単刀直入に言われた。
「友達なら良いよ。でも付き合うのは無理。」
「付き合おう何か言ってないし。もしかして気になった?俺のこと。」
「……ばーか!」
「目が涙目になってるよ?嘘でしょ!俺の気になるんだー」
ニコニコする高倉君。
「っ……って何で知ってんの?」
「知ってるって?」
「私が涙目になると、嘘だって事」
「勘。ってか認めたね!俺の事気になるって事。ははっ」
笑われた
凄くはずかしかったけど何か面白くて笑った。
そしてバスが来て、普通に学校に行った。
高倉君は気になるのかわかんないけど、何か話すと楽しい。
これって何だろう?
そう思いながらバスに乗った。
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