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まだ私は男の子とデートなんてことした事が無かった。
だから私は、男の子とデートする事に憧れていた。
意外と普通にデートする事になったけど、正直不安。
ヴーヴー
携帯が揺れ始めた。
画面には「高倉健」と光っている。
携帯を開くと着信と書いてあった。
(えっ?いきなり電話って…ちょっと理解出来ない。)
そんな事を思いながらも、電話に出る。
「…………」
私は緊張して声が出せなかった。
「もしもし?」
相手から声を掛けられたけど、はい。としか言えなかった。
「デートだけど、土曜の朝10時にあのーこの前さ!西宮さんがダッシュで掛けこんだ駅前に集合ね!」
「もうっ!あれは忘れてよ?」
「ははっわかったよ」
高倉君は笑っているけど私の緊張はほどけなかった。
「それじゃ!駅前でね」
「うん」
「もしかして男子と電話初めて?」
「……そうだよ?」
「まじかっ!俺が最初かぁーやった。」
「じゃーね!」
「えっあっそれじゃ!」
私はあっけなく電話を切った。
正直嬉しかったけど。
どこかクールでいたい自分がいた。
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