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『神堂慶亮
・二宮真
・菊正宗瑞希
・静谷区/静谷駅/三番線ホーム
・10時00分00秒』
慶亮は真を叩き起こし駅に来ていた
真の顔はこれからゲームをするということで満面の笑みを浮かべていたが慶亮の顔は渋かった
なぜかと言うと
真を起こそうとしたとき彼から痛烈なパンチを顔面に受けたからだ
真自身は
頑としてあれは寝相だと言いはなっている
まだ渋い顔をしている慶亮に対して真は
「ま、まあ余所見せず真っ直ぐ行こう!終電、出ちゃうぞ」
と明るく振る舞っている
「ったく、こんな時間はまだ終電はでねーよ、今度ジュース奢れよ」
「気にしない、気にしない!ほら、電車きたぞ」
「ちぇ」
「ほらほら」
真に押し込まれて車両に入ると、なんと目の前には瑞希がいた
「なにしてんの?」
「「げっ!!」」
「コラッ、人の顔みてなにビックリしてんのよ。
てかアンタたち、何でこんな夜に電車に乗ってんの?」
「そりゃこっちが聞きたいわっ!」
真が相変わらずハイテンションで突っ込むと
「な・い・しょ」
と軽くあしらわれてしまった
「アンタたちにはカンケーない「良いこと」しにいくの!」
「まぁ、俺たちもこれから「良いこと」しに行くけどな。こっちも秘密だ」
「ねぇ、慶亮。「良いこと」ってなにすんの?」「秘密な。瑞希が教えてくれたら良いけど」
「だぁ~~~っ!!
俺を無視すんなぁ!」
「うるさい!私は今慶亮に聞いてんの!」
「まあまあ2人とも落ち着いてっ。ここ電車内だから」
真と瑞希が振り向くと、車両内の人がこちらをチラチラ見ていた
「「………………
すみません」」
この後車内は静かなままだった
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