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『???
・???
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・新城区/廃ビル前
・11時59分05秒』
今は少し小雨が降っている
王国の首都のメインストリートから大きく外れた路地裏の廃ビルのロックされた扉の前に４人の人間がたたずんでいる
容姿は黒っぽいジャンパーを着て頭には顔を見られる事を拒むように帽子をしフードをかぶっている
手にはクレジットカードサイズのカードが握られていた
｢あと少し………｣
その時
時計の短針と長針が重なった
ちょうど０時
これより外出を禁ずるルールをスタートする合図として街の至る所に設置されたスピーカーからサイレンが鳴り響く
同時に都内にカメラを搭載した小型ヘリが飛び始める
国民たちが不正外出していないか監視するためだ
４人は更にフードを深く被り近くの建物の陰に隠れた
｢何時になったらあの扉は開くんだ
早くしないと………
見つかるのも時間の問題だぞ
クソッ｣
１人がボヤいた
見つかれば只ではすまされない
なにせ憲法に違反しているのだ
学校を退学になるかもしれない
普段の生活に戻れないかもしれない
そんな事を頭に浮かべなている内に時は進み時計の針は１時を示そうとしていた
その時
何かのメロディーが鳴り響いた
それを聞いた途端は４人は辺りを確認し
“ついさっきまでは”ロックされていた扉に向かって走り出した
扉の上には
｢Welcome our garden｣
と煌びやかなネオンが光り輝いていた
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