STAGE3 始動

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「無理しないで!」 救急隊員の声が聞こえるがそれどころではない 「ホントに…大丈夫です。それより船は!真達は!?」 「一回落ち着け、わかった、説明するから……、一旦車の方へ。立てるかい?」 「ええ……、なんとか……」 隊員の肩を借り、なんとか立ち上がる 頭が痛い…… ゆっくりと救急車に向かう なんとか車に辿り着き、搬送口に座り込む 毛布にくるまり、暖かいココアを渡された 「さ、飲んで。君の場合は怪我というより、体温低下からくる症状だ。体を暖めないと」 渡されたココアを一気に飲み干す 熱さなど感じなかった ココアは海水で乾ききった喉を潤し、体を暖めてくれた 「大丈夫………そうだね、じゃあ説明するよ?」 「わかりました」 「午後17時頃に、創園島沖で地震が起こったんだ。 最近この島では微弱地震がよく起きててね………、注意報をだしておいたんだけど…。 それはともかく、君たちの船は地震で起こった津波に呑み込まれたんだ」 地震……、津波…… そうだ、あの時大きな揺れがして、津波に呑まれて…… 「真達………、他の人たちは!?」 真達が心配だ
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