STAGE3 始動

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「乗客230人の内、見つかったのが君を含めて176人、まだ見つかっていないのが54人、それで………見つかった人たちのなかで亡くなったのは40人…」 「俺と同じ大学生で男2人と女子は……!?」 「亡くなった人の中に学生は1人も居ないし、見つかったのは君1人だ」 「そんな………」 周りを見渡すと砂浜一面に救急隊員がいた 砂浜にはフェリーの残骸と、打ち上げられた人たちがいる 確かに真達の姿は見えない 体が暖まるに連れ、段々と記憶がよみがえってきた そうだ………! 「すみません!今何時ですか!?」 空は暗い 「いま………は大体10頃だな」 22時…… あと2時間しかない 慶亮は急いで立ち上がり、隊員の肩を掴み叫んだ 「今、今すぐにこの島から人たちを離れさせてください!あと、あと2時間でまた大きな地震が来ます!!お願いです、急いでこの島の人たちを避難させてください!」 神器が奪われてしまえば、大きな災いが来る…… そんな気がしてやまないのだ 頭の中にはよくわからない言葉が渦巻いている
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