プロローグ

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 魔法……?  そんなの漫画やアニメの世界だけの力だろ。  超能力者……?  そんなのいたらマジで怖い、だって無双じゃんそんなの。  モンスター……?  さぁ、昔はいたのかもしれないけど今の世の中にそんな生物はいない。 「はぁ……はぁ……!」  俺はそういう非現実的なものをいつも割り切って楽しんでいた。  非現実な事を割り切りさえすれば、今の世界にはないステキな幻想物語を楽しめたからだ。  これを割り切れない奴は…、アニメや漫画とかちょっとした悪趣味な物も楽しんだりはできないんだろうな。  そして割り切っていた俺は、アニメにいる美少女とか、最強な主人公が演じる幻想の世界にどっぷりとはまり込んでいた。  俺にとったらそれは夢のような世界だったから。  アニメの世界の人間と結婚したいとかも言っていたりした。  でも本気でそんな事は思っていなかった、ただそうなったら夢のようだ程度。 「はぁ……はぁ……」 「グギャアアアアア!」 「くそ……もうきたのかよ」  まだアニメの美少女だけの世界ならマシだった。  よりにもよって……。 「グルル…!!」 「あら…もういらしてたんですね」 「グギャアアア!!」 「お…お助けぇぇえ!!」  こんな事になっちまうとは……。  これは一か月前の事だ。
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