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「気持ち悪いのオンパレードだな」
「ちょ、そろそろ黙って、マジ泣く」
「それで、その睡魔の発動条件は何なんだ?」
「わからん」
夜に突然睡魔に襲われる事もあるし、昼に突然睡魔に襲われる事もある。
「わからんって…、そろそろお前ドラマに出てくるとんでもない病気にかかってしまった人みたいになってきたな」
「そういうのやめようぜ、一応連続して睡魔に襲われるって事はないんだから」
「を…って事はそれなりに時間に間隔があるのか?」
「あぁ、大体…目が覚めて六時間くらいは絶対に睡魔に襲われない」
「お前夏休みでよかったな、普通なら一般的な生活できないぞ」
「まぁ学校は無理だな」
とりあえず俺の生活リズムが相当狂ってるのは確かだ。
それでもイベント会場に行く俺ってマジ揺るぎねぇっすわ。
「ちなみにお前…その前回の睡魔から何時間経ってるんだ?」
「電車での時間を合わせて…、もう六時間以上は経過してるな」
「ふぅ…」
直記は少し溜息を吐くと突然椅子から立ち上がった。
「どうした?」
「帰るんだよ、もうお前寝ちまうかも知れないだろう?」
「まぁそうだな、さっき眠たくなったのは疲れからだとしてもそろそろかもな」
「眠ったお前の家にいても仕方がないし…帰る」
そう言いながらしっかりと俺が買ってきた土産を持って玄関へと向かって行った。
「まぁ…また何かあったら連絡くれ」
「おぉ了解」
「それじゃあ戦利品ありがとうな」
そう言って直記は玄関から外へと向かい、俺はドアを閉めて鍵を閉めた。
「さて…直記も帰ったしじっくりと鑑賞で…も」
…っとやばい、どうやら避けられない睡魔がきたみたいだ。
ってかここ玄関なんだけど…、あ、駄目だ…。
もぅ…無…理ぽ。
…。
『システムエラー:インストール強制解除、及び媒体の強制切断に移行します』
システム…エラー…?
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