第一章 アニファイター茂

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皆何故か俺を下の名前で呼ぶ。 岡崎 茂(おかざき しげる)と、名字も素晴らしいというのに…。 それもこれも全部、俺の親友が学校内で俺の下の名前を大声で連呼しているせいだ。 ちなみにその親友も俺と同じような生活をしているらしい。 ちなみに俺は昔からこんな生活をしていた訳じゃない。 昔は根暗な只の糞オタニート(不登校のなんちゃって学生)だった。 まぁそうなった理由も父と母が外国で働いていてずっと帰ってこないせいもあったのだが…。 そんなある日の事、今日の朝のようにネットで俺のお気に入りのログイン制のサークル、『パイレーツのパイをおっぱいのパイだと思ってたの会』にログインしていた時の事だった。 当時、俺の親友もそのサークルにいて俺と同じような生活を送っていた。 そこで俺の心の師匠である管理者(今は引退済み)にそんな生活を送っている事を打ち明けた時、こんな一言をくれたのだ。 『極めよ道 悟れよ我』 とても深い言葉だった。 自分の道を生きる上で、必ず何かの壁にぶつかるだろう、そうなった時人は何かに気付かなければならない。 そして気付いた時人は一つの成長を遂げ、さらなる道の深みを進むというなんともありがたい言葉だ。 まぁそこから俺も生活を変えてみるか…、となって今に至る訳だ。 ちなみに今そのサークルには俺と親友の二人しかいない。
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