第二章 Φ-ファイ

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「本当に助かったよ…ありがとう」 「それでこんな所で何してたの…えっと…、名前は…」 「あぁごめん、自己紹介がまだだったな、俺の名前は岡崎 茂だ、よろしく」 とりあえずこういう助けてもらった時は名を名乗った方が無難かと思い、俺は名を名乗った。 それに名を呼ぶ時に後々困る事になるだろうし。 そういえば少し疑問なのだが、ここは異世界のはずなのに言葉が通じているのは何故だろうか? まぁ通じないよりかは全然マシなので気にしないでおこう。 「オカザキ=シゲル?ふーん変わった名前なんだね」 「そ、そうか?」 「うん、あんまり聞かないね」 俺はふと後ろにたたずむ女性が気になり、指を差しながらこう言った。 「えっと…彼女は?」 「あぁこの子、この子は私の現在のパートナーの…、ほら自分で自己紹介して」 後ろに立っていた女性は一歩だけ前に出て口を開く。 「アシェリー=キース…」 それだけ言って再び口を閉じた。 「あ、あはは、ごめんね照れ屋さんだから」 「い、いや別にかまわないよ」 アシェリーという女性の見た目はショートロングの赤髪、そして赤い瞳、肌は透き通るように白く、腰には剣らしき物を差しこんでいる。 見た感じ剣士といった感じで、そして当たり前のように美人だった、若干年下に見えるくらい幼い。 「…剣士なのか?」 「うん、大事な相棒だよ!」 だがアシェリーは表情を一つも変えず、喋ろうとしない。 「ご…ごめんね、初めての人にはいつもこうだから」 「あ、俺は大丈夫だから気にしないで」 もう助けてもらっただけでも十分感謝してますから。 でも見た感じ重たそうな剣なのに軽々と持っている辺り、結構腕のある剣士なんだろうな。 多分、なんとなく俺のオタク知識を参考に思っただけだけど。 「それで…あんたは?」 「私はレイ=フォール、よろしくね」
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