干物女シンパシー

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干物女シンパシー

先日放送終了したドラマ「ホタルノヒカリ2」が結構他人事ではなかった。 「2」とついているからには、このドラマは1作目の続編に当たる2作目である。 ちなみに私はもちろん、第一作もばっちり全話見た。 「ホタルノヒカリ」の原作は講談社から出版されているひうらさとる氏原作の漫画らしいが、私はまだ未見だ。 ドラマと漫画ではストーリーや演出に差異があるのだろうが、機会があれば漫画も読んでみたいと思わせるくらいには、「ホタルのヒカリ」の主人公・雨宮蛍は私に似ていた。 軽くドラマの内容を説明させてもらうと、綾瀬はるかの演じる主人公・雨宮蛍は、会社ではバリバリ仕事をするOLだが、家に帰ると途端にぐうたら、20代の半ばにして恋愛を放棄し、自宅の縁側でビールとするめに囲まれてゴロゴロするばかりの『干物女』だ。 この『干物女』というひうらさとるの造語が、作中でいい味を出している。 ドラマの主題はもちろん、『干物女の恋』なので、蛍の周囲には藤木直人扮するイケメンの部長(しかもひとつ屋根の下に暮らす同居人でもある)やら、ロンドン帰りのルックス実力共に優れたデザイナーやら、ちょっとチャラいけど根は真面目な同僚やらがいて、蛍に思いを寄せていたりする。 ところがどっこい、『干物女』・蛍は恋愛から遠く離れた生活が長いため、鈍感さにも磨きがかかり、周囲の男共の恋心などおかまいなしに、縁側でビールの空き缶に囲まれ新聞紙を掛け布団代わりに朝を迎えたり、穴のあいたジャージにちょんまげ姿でくつろいでいたりと、『干物女』ライフを満喫しているのだった。 第一作目ではそんな『干物女』の久方ぶりの恋の行方を、第二作目では『干物女』の波乱万丈な結婚への道を描いている。 ネタバレにならないようにあらすじを書くのって大変だ。下手なことを書かないように、大雑把だが、説明はこの程度にしておく。
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