*03* ひと冬の恋

6/8
前へ
/30ページ
次へ
‐次の日。 瑠「おはよ‐っ。」 「あ,瑠璃。おはよ。」 瑠「どしたの?梨花らしくない。」 「う…ん。昨日,彼氏と電話したんだけど…」 瑠「だけど?」 「なんか,最初の頃のドキドキ感て言うか彼しか眼中にない!!って気持ちがなくなったていうか…」 瑠「?…」 瑠「…それってつまり彼氏の事,覚めちゃったの?」 「…えっ?…」 瑠「だってそ‐じゃない? 普通,スキだからドキドキするんだよ。」 「…。 なんか彼氏とつきあってる事が負担になってきて。」 瑠「…。やっと気づいたか!! 梨花にはさ,遠恋て向いてないと思うよ?」 「??」 瑠「なんて言うか… 梨花は"遠くの親戚より近くの他人"て感じだよね!!」 「ど‐いうこと?」 瑠「あたしはさ,彼氏とベタベタってより,ほっといてほしいタイプなんだけど。 梨花はさ,いつも彼氏とラブラブてのが向いてるのよ!!」 瑠「いつでも会える場所にいて,目に見える人の方がいぃのかも…」 …瑠璃に言われてやっと気づいたかも。 やっぱあたしには遠恋は刺激より負担にしかならない。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加