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マスターさん
「ンの…ッ!」
ーっスカーン!ー
すかさずマスターさんが伝票のプラカードを私とひでおさんの間に打ち下ろした。
ひでおさん
「…ぶりんっ!
いッ!てぇー!
ブリンっつった!唇ブリンっつった!
大丈夫コレ取れてないコレイケてるコレ!?」
唇をおさえて身悶えるひでおさん。
ちらっと私に患部を見せる。
…思いっきり腫れてはいるが、とりあえず付いている様子だったんで、
苦笑いして親指を立てた。
ひでおさん
「良かった…!俺のセクシー☆リップが無事で本当に…!」
マスターさん
「…ちッ!仕損じた…!」
ひでおさん
「てーめーえぇええ!」
マスターさん
「大丈夫、スペアのタラコは冷蔵庫にあるのだから。」
ひでおさん
「タラコ唇ってか!
俺のセクシーリップがタラコ唇ってか!
おゥ!?」
マスターさん
「いや…やっぱタラコに謝れ。
グミとかでいい、グミとかで。」
ひでおさん
「…こんちくしょおぉおォ!」
もはや絶叫だった。
マスターさんとひでおさんはカウンター越しにほっぺをつねり合う。
なんて言うか、私達が3人とも同じ年だという事が普通に疑問に思えてきた。
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