起因~マスター視点~

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お互い頬をさすりながら、俺は何とかヤツより先に口を開く。 マスターさん 「だいたい!お前の飲み代ってほとんどツケやんけ! しかも女のお客さんにはもれなく手ぇ出そうとするし!」 すっかり元の方言が出たが、もう止まらない。 あらん限りの力で怒鳴りつける。 ひでおさん 「だって俺絶賛婚カツ中やもん。」 「謝れ!世界中の婚カツ者に謝れフリーター! どこの世界に初対面で 『あ。こっちに良い茂みがあるぜ?一緒にどう?』 っていう婚カツがあんねん! 犯罪臭しかしねぇわ! 何その雑な活動!」 ひでお 「や、俺肉食系やし。ワイルドっしょ?」 両手親指で自分を指差し、ちなつさんを見る。 ちなつさんは苦笑しつつ 『それ、ワイルドと違う。』 とばかりに首を横に振った。
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