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それを聞いたマイケルの呼吸が荒くなるのがわかった。
マイケルは、息をとめて勢いよく引き金を引いた。
カチン。
マイケルは助かった。
次はラルフの番だ。
ラルフは、無言でこめかみに銃口を当てると、ためらいなく引き金をひいた。
カチン。
ラルフも助かった。
次は俺の番だ。
次は助からないかもしれない。次は弾が入っているかもしれない。
そんな不安ばかりが頭をよぎる。
俺は震える手で拳銃を握り、引き金をひいた。
カチン。
弾は入っていなかった。
俺は助かったのだ。
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