三回目

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またジムからだ。 ジムが話しだした。 「どうにかして、ここから逃げられないものかな?」 ラルフが言った。 「でも椅子から立てないんだぞ。椅子から立てないんじゃ逃げようがないだろう?」 ジムが考えこみながら言った。 「どうにかして椅子から立てないかな?」 俺はジムに言った。 「座面にセンサーがあるのか?体重を感知するセンサーなのか ともあれセンサーをごまかせれば立てるだろう」 マイケルが俺に言った。 「だがどうやってごまかす?」 俺は言った。 「それは俺にもわからないよ。どうやってごまかすか? そもそもの原因の椅子の下の仕掛けを破壊するってのはどうかな?」 ジムは言った。 「それは不可能かもしれない。カメラで監視されているからね。 だが私達の会話は聞こえていないらしい。 こんな会話をしていたら、またモニターから例の声が注意してきそうなものだろ? それがないって事は、会話は聞かれてないって事だ」
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