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またジムからだ。
ジムが話しだした。
「どうにかして、ここから逃げられないものかな?」
ラルフが言った。
「でも椅子から立てないんだぞ。椅子から立てないんじゃ逃げようがないだろう?」
ジムが考えこみながら言った。
「どうにかして椅子から立てないかな?」
俺はジムに言った。
「座面にセンサーがあるのか?体重を感知するセンサーなのか
ともあれセンサーをごまかせれば立てるだろう」
マイケルが俺に言った。
「だがどうやってごまかす?」
俺は言った。
「それは俺にもわからないよ。どうやってごまかすか?
そもそもの原因の椅子の下の仕掛けを破壊するってのはどうかな?」
ジムは言った。
「それは不可能かもしれない。カメラで監視されているからね。
だが私達の会話は聞こえていないらしい。
こんな会話をしていたら、またモニターから例の声が注意してきそうなものだろ?
それがないって事は、会話は聞かれてないって事だ」
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