66人が本棚に入れています
本棚に追加
目の前がクラクラする。
硬い床に寝ている感覚だ。
まだかすむ目を擦り、上半身を起こす。
蛍光灯の光りがやたら眩しく感じられる。
どのくらい眠っていたのか?
ここは何処なのか?
俺は、天井の蛍光灯をぼんやりと見ていた。
「やっと起きたか」
背後から男の声がした。
振り向くと、小太りだがガタイのいい男が部屋の隅に座っていた。
俺は部屋の中を見渡した。
白いタイルの床に白い壁、白い天井。
出入口であろう鉄の扉。
部屋の大きさは、12畳ほどだろうか?
部屋の中には、小太りのガタイのいい男の他に、4人の人物がいた。
痩せ型の背の高い男。スキンヘッドに顎髭の男。部屋から出た事のないような青白い男。背の低い筋肉質な男。
まだぼんやりする頭で、今の状況の理解はできなかった。
最初のコメントを投稿しよう!