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その他の場所を『禁止区域』として新日本の住民には外に出ることを禁止し、干渉もできなくした。
『禁止区域』では能力者達のグループ化による争いが勃発していた。
食料、居場所、水、武器。
様々の取り合いがありながら、彼らは生き長らえている。
それは彼らの生きるためにヤらざる得ない事なのだ。
そう、そして今も...。
戦いは続いている。
ダダダダダダッ
銃声が数発、静まり返った道路で響いた。
「すばしっこいのはいいけど、逃げてるだけじゃいけないぜ?坊や」
車も通らない道路を男が一人マシンガンを構えて歩いている。
その前方には10代半ばの少年がいた。
黒い汚れまみれの服装で、腰に刺さっているホルダーが2つ。
手に2つの銃を持ち、ネズミのように逃げていた。
「アンタも当たんなきゃ意味ないぜ?」
乾いた空気を切り裂くように2発の銃声が空気を奮わした。
弾丸は真っ直ぐに男へ向かい、ちょうど胸に突き刺さる。
人間なら確実に死ぬ急所を逸らさずに...。
「くくくっっ、あははは!!
てめえの弾丸なんてこれっぽっちも効かねーよ!!」
しかし、死ぬことはなかった。
彼に向かった弾丸はあっけなく弾かれたのだ。
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