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「な、何!?」
男は黒鷹の跳躍力に驚きながら、ある程度近くへと向かう。
遠くはないが、跳べる距離でもない。
「くそガキが!」
どんどんと頭に来る怒りが届かない弾丸としてマシンガンから発射される。
「板谷、頼む」
そこで黒鷹から妙な言葉が男の耳に入った。
「(イ……タ……ヤ……?)」
男はその意味不明な言葉が脳内で蠢いていた。
そこで、後ろから銃声が何発も続いていく。
振り替えると、杭がどんどん突き刺さっていくのが分かった。
杭をハンマーで叩くようにどんどんと杭が道に食い込んでいく。
「まさか!」
男はやっとのことで意味を理解した。
ボウガンを打った理由はコレだ。
仲間に頼んで、杭を撃ち込んでもらう。
そして道を壊そうとしているのだ。
「糞ガキ!!」
自棄になりつつ、安全地帯へと走り出す。
しかし、次は再び後ろから銃撃を受ける。
再び舞い戻ってきた黒鷹が、後ろから右足を撃ち抜いたのだ。
「ぐがっ…」
彼のSPECの唯一の弱点。
意識をしないと、能力が切れてしまうことだ。
今の状況はこうだ。
鉄の体では動きが鈍くなるため、解除を図った。
しかし、それを見据えた黒鷹は足を射ぬいたのだ。
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