🎥アラカルト9本🎥

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イスラエル人のアリ・フォルマン監督が、自らも青年時代にイスラエル軍兵士の一人として最前線に身を置いた80年代のレバノン戦争を題材に、戦争の本質を鋭くえぐり出す衝撃のドキュメンタリー・アニメーション。旧友との再会をきっかけに、なぜか自分が戦争当時のことを思い出せないことに気づいたフォルマン監督。彼は、かつての戦友を訪ね歩き、失われた記憶を取り戻そうと試みる。やがてそれは、戦慄の真実としてフォルマン自身の心に重くのしかかってくることになるが…。自らが体験した過酷な現実を、アニメーションならではの幻想的な映像を織り交ぜ、真摯に語っていく。 最近、観た中で、かなり衝撃的だった作品。 ドキュメンタリーで関係者に話を聞きながら、物語が進んでいく。その中で、監督は自身の失われた記憶を補完していく……。 これをアニメーションで表現するというのは、とても異色だと思います。今まで、こういった手法を取った作品を、私は観た事がありません。 そしてアニメーションだからか、リアルに描かれているにも関わらず、何故か現実感を伴わないのです。 そして物語は中核へ…………。 戦争が、どれ程までに心を傷付けるか。 その傷は、どれ程のものなのか。 戦争の悲惨さ、残酷さ――それらを知る事の出来る、素晴らしい作品です。
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