プロローグ

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それは6月の、梅雨が始まったばかりのことだった。 雨がざーざーと音を立てながら降る中、君を見つけた。 まるで猫のように丸くなっていた君は、濡れた髪の毛の奥に優しげな瞳を隠していた。 私は初めから、君のその瞳に惹かれていたのかもしれない。 .
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