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家に帰ると髪を縛っていたゴムを外す。
そして着替えを終えると、お腹が空いたので何か作ろうと思い冷蔵庫を開けた。
するとそこには…。
見事に調味料と牛乳しか入っていなかった…。
卵も無ければ冷凍食品もない。…あ、ハムがあった。
4枚だけ。
はぁ…とため息を吐き、仕方ないのでカップラーメンでも作ろうとしたが、それまでもない。
「………」
泣きたい気持ちを抑えながら、涼子は財布と携帯を持つと近くのスーパーへと出かけて行った。
会計を終え、少し買いすぎた荷物を片手にスーパーを出る。
外はまだ雨が降っており、傘をさしながら帰ろうとしたが…。
ふと、さっきの少年のことを思い出し、少し遠回りだがその道を通って帰ることにした。
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