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圭は1時間くらいで泣き止み、何かノートに書き留めて、また交差点を見つめはじめた。
ふいにこちらを見てきた。
ドキッ
胸の鼓動が跳ね上がるのを感じたが、顔に出さないように注意して声をかけた。
『どうしたの?見つめられると恥ずかしくなっちゃうよ?』
「あ…ジュースのおかわりもらえますか?2杯目は払います。」
『今日は特別。おごるよ。』
「あ…ありがとうございます。」
『どういたしまして。』
ジュースとコーヒーを用意して、圭の席まで持って行く。
「あれ?」
『ん?客もいないし、休憩して、俺と話ししない?』
「あ…高崎さんがいいなら…。」
『俺は大丈夫だよ。』
にこりと笑い、圭の向かい側に座り、圭はノートを鞄にいれジュースを、俺はコーヒーを飲み始めた。
俺と話しってよりは圭の事が知りたくて、話しがしたかったんだ。
…ダメな店主で、妹の礼に叱られそうだ…。
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