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────…‥彩雲国、
遙かな昔、国中に魑魅魍魎が跋扈していたその時代、
いつ終わるともしれぬ混沌のなかで、一人の若者が旅に出る。
跳梁する妖を追い払い、民の安寧を胸に秘め、いつ果てるともしれぬ旅を彼は続けた。
やがてその思いに心打たれた八人の仙がつどいくる。
藍仙、紅仙、碧仙、黄仙、白仙、黒仙、茶仙、紫仙───
───色の名をもつ彼らはいつしか彩八仙と呼ばれ、不思議の力を駆使して若者を助けた。
かの若者の名は蒼玄。
八仙の知恵を借り、国の基礎を築き、人の世に夜明けを拓いた、彩雲国初代国王。
蒼玄の死後、八仙はいずこかへと姿を消した。
だが彼が仙のために建てた風雅の宮は、仙人の住処───
仙洞宮と呼ばれ、今もなお王城の一角にあるという。
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