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コツコツコツ。屋上を繋ぐ扉の前まで着いた。ドアノブを回す。
「やっぱりね」
鍵がかかっていた。
これはいつもどおりだ。
基本的に、学校内で使用される鍵は職員が管理しているものだが、この学校の、屋上に限っては不良共が勝手に持ち出して使用している。
なぜかって? そりゃ見られちゃいけないことをここでしているからだ。イジメとか、カツアゲとか。
だからいつも鍵がかかっている。
他者を入り込ませないために。
僕はナイフをを力強くドアノブに叩きつけた。
ガコッ。
ドアノブが外れた。
そのままドアをこじあけ、屋上へと乗りこんだ。
だが――。
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