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「うわっ!」
瞬間、鼻が曲がるほどの異臭に反射的に両手で鼻を覆った。
溢れてくる涙が視界を埋め、眼前が霞む。
それでもがんばって目を見開くと、そこに飛び込んできたのは死体の山。
十とか二十とか、そんなもんじゃない。
とにかく足元のコンクリートが埋まるくらいの死体が転がっていた。
「え?」
思わず、手を鼻から離してしまう。
そのくらいの衝撃というか、なにがなんだかわからない情況に僕はただ立ち尽くした。
「お、お、お前、何をやっているんだ!」
突然背後から声がした。
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