林檎
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林檎に刺さったカッターがずるりと抜けて、カツンとテーブルに当たる。 カッターを手に取り、刃先についた果汁を舐めてみた。 「違うんだよなぁ」 違う、違うんだ。 昔、畳の上の煎餅座布団に、傷だらけの卓袱台で、暖かい色の暖かい部屋。 お母さんが切ってくれて、爪楊枝で刺して食べたウサギさんの林檎は―― 「こんな味じゃ、無かった」
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