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「葵…?
泣いてるの…?」
「泣いてなんかねぇ…
つうかオマエ、あんだけヒドいこと言われてオレの事ウザいと思わねぇの?」
「ウザいに決まってるでしょ!?
…でもね、それ以上に葵を支えたいって気持ちが強いの…
だからお願い…扉を開けて…?
まぁ、開くまでずっと待ってるけど!」
美姫…オレ、オマエが好きだ…
死ぬほど…
【月】だって、【太陽】に恋しても良いよな?
決して会えない対極の存在でも…
それでも近づきたい…オマエに…
もっと知りたい…オマエのことを…
オレは扉を開けた…
それはオレからしたら大きな一歩…
美姫のことを知るにはまず、オレから近寄らなきゃいけない…どんなに辛い恋でもオレは…
「あ~ぁ!
ホントにお節介なヤツだよ!オマエは!
そんなにビーフシチューが食いたいわけ?」
「エヘヘッ♪
食いたいわけ♪
扉やっと開けてくれたね…」
扉を開けると、満面の笑みを浮かべた美姫がいた…
オレにとっての【太陽】…
嫌いだった【太陽】…
オマエはオレの心の闇を優しく照らしてくれる…
恥ずかしくて言葉には出せないけど、オレだけの【太陽】でいて欲しい…
ずっと…
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