葵の夢

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「はい… ッ!?」 ―バタンッ!!! み、美姫ッ!? な、なんで居んの!? しかも、息切らして… まさか、走ってきたのか…? 「ハァハァ… 葵…?そのままでいいから聞いて…」 聞けってなにを…? オレに干渉すんなってあれほど言ったのに… でも、美姫が来てくれて嬉しいって思ってる自分も居る… でも、素直になりたくねぇ… 「葵… 私、葵と一緒に葵のビーフシチュー食べたい…」 ウルセェ… 「だからお願い… 扉を開けて…」 「ウルセェんだよ!! オレはオマエとなんて食いたくねぇ!!! お嬢様はさっさと帰れ!!」 あ~あ… やっちまった… でも、これでいい… 美姫とオレは関わらない方が良いに決まってんだから… これで、ホントにサヨナラだな… 「お嬢様かぁ… 私ね、葵と会ってから普通の女の子になりたいって何度も思ったんだよ? ワラビ餅に野菜炒め… 私のまだまだ知らない食べ物…遊び…沢山知りたいって思った… それも全部…」 「黙れよ!! 黙れ…黙ってくれ…」 オレの目から涙が溢れた… オレ…必要とされてんのかな…? こんなオレなんかでも…
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