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「葵くんッ!!大好きですッ!!私と付き合って下さいッ!!」
…今月、5人目の告白…。
『ウザッ…。』
だが、オレの気持ちとは裏腹に、屋上からは鮮やかな青空が見える…。それがまたイラつく…。
「ゴメンね…。オレ、君とは付き合えない…。でも、ずっと友達でいようね!」
オレは爽やかスマイルでそう言った…。
『ケッ!!お前と付き合うわけねぇだろうが!!』
「うん、わかった…これからもずっと友達だよ…」
女の子はそう言って屋上を去っていった…。
『ハッ!さっさと出てけっての!!』
オレは心の中で叫んだ。
あっ!オレの名前は【如月葵 キサラギアオイ】
自分で言うのは何だけど、容姿淡麗、成績優秀、バスケ部エースの完璧男!(笑)そのおかげで、ずっとモテ続けてきた…
…そのせいで、性格がかなり歪んじゃってね…ある親友以外には、素顔を見せないように頑張ってる。親にもね…まぁ、オレ様の実力でバレるわけねぇけど(笑)
「ひゃぁ~相変わらず葵はモテんなぁ~」
…来たよ…。オレの本性を、知ってるただ一人の人間が…。
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