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旧港に集まる人々は政府から支給された対ウィルス用マスクを着けて輸送車に乗るため我先にと輸送車の前に押し寄せる。
自衛隊員はそれを必死に止め1人ずつ番号を呼び、輸送車に押し込んでいく。
「次!1241、1242、1243!」
輸送車の前にいる自衛隊員が番号を読み上げる。
「はい!はい!私と娘です!」
二人の親子が手を上げながら人ゴミを掻き分け自衛隊員の前に出る。
「乗車券はあるか?」
「あります!」
母親が自衛隊員に番号が書いてある乗車券を見せる。
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