14人が本棚に入れています
本棚に追加
車の中から母さんと妹の困惑の表情が見える。
車は走り出し、母さんと妹の顔はみるみる小さくなっていき、見えなくなった。
車の中を見渡すが何もない。
前には運転席があるが俺がいる後部座席と運転席は壁で遮られていて、その壁に小さな窓がついている。
窓は後方、左右に各1つずつ設置されている。
このままでは情報が何もないまま輸送されてしまう。
それは避けたい。
俺は情報を得るため、運転席に繋がる窓を数回ノックする。
「なんだ?」
窓が開き助手席の自衛隊員が反応を示す。
最初のコメントを投稿しよう!