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菖蒲が壬生浪士組に来て数日が経ち、菖蒲は屯所の庭で箒を持ち、掃除をしていた。
「ん~良い天気ですね~」
今日は雲一つない晴れだった。
菖蒲は最初土方や原田に何もやらなくていいと言われたが、くるくると楽しそうに動き回る菖蒲を見て、二人が近藤局長に女中として菖蒲を推薦してくれたのだ。
※あっさり許可が下りた
他の二人の局長はしぶしぶ許可をくれ、菖蒲は晴れて壬生浪士組の女中になり、今は庭掃除をしているのだ。
「あら?あそこにいるのは…山崎さんだわ」
菖蒲は箒を持ち、山崎に近寄った。
山崎がいたのは、大きな木の上に梯子で登っていた。
「山崎さ~ん!!何しているんです~?」
菖蒲の問いに、山崎はニコニコと笑いながら答えた。
「やあ~菖蒲ちゃん。土方さんに言われてね~剪定してるんだよ~」
「パシリですか~大変ですね!!」
「まったくだよ~僕は庭師じゃないのに~まぁ、いいんだけどね~」
二人はしばらく談笑して、(山崎は剪定しながら)菖蒲は
「後で、勝手場まで来てくださいねー!!良いものあげますから!」
手を振り、勝手場へ引き上げた。
しばらくして、菖蒲が土方にお茶を届ける為、お茶を淹れていると、山崎が訪れた。
「菖蒲ちゃ~ん何くれるの~?」
「あ!山崎さん!ハイどうぞ」
そう言って菖蒲が取り出したのは、美味しそうなおまんじゅうだった。
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