23人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・今なんて言った?」
俺は、聞き違いである事を祈りながら由里に聞いた。
「え?だから~愛美ちゃんは真央ちゃんの彼女だっていったの!」
ええ!?
こいつ、何重大な事サラっと言ってくれちゃってんの!?
嘘だろ?嘘だと言ってくれよ!
「そっか、真央ちゃんは女の子が好きなのか・・・」
じゃ、俺の気持ちは最初から受け入れてもらえる可能性は無かったって事か。
ああ、
戦わずして失恋って・・・
俺はショックで泣きたくなる気持ちを押さえながら、
「分かった・・・あの子には、もう近づかないからって言っておいてくれ」
「お兄ちゃん・・・」
「ちょっと一人になりたいんだ」
俺がそう言うと、由里はそっと部屋を出ていった。
最初のコメントを投稿しよう!